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 「海の豊饒(うみのほうじょう)」 − しまなみ海道に寄せて −


「海の豊饒」は広島県やしまなみ沿線の自治体などで取り組む「新世紀・しまなみ海道事業」の一環として、事業の主催者“新世紀・しまなみ海道実行委員会”の委嘱により、2004年に作曲した作品です。

 この作品のモチーフとなった瀬戸内海「しまなみ海道」は、源平の合戦をはじめ日本の歴史を彩る様々な出来事があった地域で、今でも雄大な空と海、島影の織りなす美しい自然に恵まれた地域です。その海域の島々を本州と四国(広島県尾道市から愛媛県今治市)まで橋で結ぶ「しまなみ海道」の全線開通が予定されています。この曲はその全線開通でしまなみ地域の島々が一つにつながることを契機に、和太鼓を核とした新しいしまなみ文化の創造をめざして作曲しました。

 この曲は、自然の豊かさや、長い歴史を刻んできた人々の営みを曲作りの手がかりにしています。現地に残っている伝統の太鼓芸なども参考にしつつ、前編では「道行き」風な「しまなみ巡幸」という入場のための移動演奏部分を作っています。西日本で祭りによく登場する大型の鉦(双盤)や、田楽太鼓(おけ胴太鼓)などを使うとより古式の雰囲気が出ると思います。単純なリズムの繰り返しですが、かけ声なども工夫して、次の曲「海の豊饒」への期待感が高まるように、元気よく演奏して下さい。


 本編の「海の豊饒」は、二つの太鼓の間に演奏者が立ちます。両方の太鼓を島に見立てて、演奏者はその島を結ぶ橋、あるいは島をつないでさらに前進する人々の力や連帯感、といったものを象徴しています。これは、大きい太鼓がなくても演奏でき、視覚的にも橋が次々にかかってゆくということが観衆に伝わるようにと
思って考えた打法です。


 左右両面の太鼓を打ち分けるという難易度の高いテクニックを使いますから、慣れるまではむずかしいかもしれませんが、この打法がこの曲の一番の見せ場、
特徴ですから、よく手順の練習を積むようにして下さい。


( 2004年8月 譜面「海の豊饒 -しまなみ海道に寄せて-」への、林 英哲氏寄稿より抜粋 )

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